【七夕】天の川の正体???織り姫とひこ星を分ける川は何?

七夕
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7月7日は七夕ですね。

七夕といえば織り姫とひこ星を分かつ天の川。

天の川は主に何で出来ているでしょう???

①雲(水や氷のつぶ)

②太陽のように自ら光る星(恒星)

③ガス

回答は、文中に出てきますので時間があれば最後まで読んでくださいね。

天の川の中心は・・・

七夕はもともと旧暦の7月7日の行事でしたが、明治の初めころ、暦が新暦(太陽暦)に変更されると、新暦の7月7日に行うのが一般的となりました。

旧暦(太陰暦)は月の満ち欠けで月日を数え、新月の日を1日としています。

旧暦の7月7日ごろには、上弦に近い形の月が数日かけて天の川を横切って動いていくように見え、その姿が七夕伝説につながったといわれています。

舟の正体が月なら、舟が渡る川(天の川)の正体は何なのでしょうか?

宇宙の中での地球の住所は色々な説がありますが、「うお座・くじら座超銀河団複合体 ラニアケア超銀河団 おとめ座超銀河団 局所銀河群(または局部銀河群) 天の川銀河(または銀河系) オリオン腕 太陽系 第3惑星(地球)」と表すことができます。

天の川とは、地球を含む天の川銀河の、とくに星(恒星)がたくさんある部分を、銀河の中から見たようすです。

つまり天の川はおもに星で出来ているといえます(問題の答えは②)。

地球の北半球から見て、南の空のいて座のあるあたり、最も星が集まっている部分が天の川銀河の中心です。

たくさんの星が集まっていることから、星はもちろん光さえも引き寄せる大きな重力をもつ天体、つまり「ブラックホール」があると考えられております。

近くの小さな?!巨大ブラックホール!!!

2022年5月に、天体に関する大きなニュースがありました。

天の川銀河の中心にあるとされてきた巨大ブラックホールの撮影に成功し、存在を実証したことが発表されたのです。

この発表をしたグループは、2019年に世界で初めて巨大ブラックホールの撮影に成功したことを発表しており、今回の発表は2例目です。

1例目の研究に特に貢献した3人は、2020年にノーベル物理学賞を受賞しています。

2020年ノーベル物理学賞は,ブラックホールの特異点定理の業績により,Roger Penrose(英),銀河系の中心にブラックホールが存在することの観測によりReinhard Genzel(独/米), Andrea Ghez(米), 計3氏が受賞。

1例目は、地球から観測できる最大級のブラックホールでした。

5500万光年離れた、おとめ座銀河団のM87(銀河)の中心にある巨大ブラックホール「ポヴェヒ」です。※ポヴェヒは正式名称ではありません。

一方、今回の2例目は、地球に一番近く、「ポヴェヒ」と比較するとかなり小さい「いて座Aスター」という巨大ブラックホールです。

近いといっても、地球からの距離は約2万7000光年、小さいといっても直径6000万kmです。

1光年は、1秒で地球を7周半できる「光」が到達するのに1年かかる距離

いて座Aスターまでの距離はその2万7000倍、重さは太陽の約400万倍です。

なんだか気が遠くなってしまうようなスケールの話ですね。

直径は「ポヴェヒ」の方が、いて座Aスターより1600倍ほど大きいですが、地球からの距離が2100倍ほど遠いので、見かけ上の大きさはほぼ同じくらいになります。

これだという!撮影が難しい!

見かけ上同じくらいの大きさなら、より近いところにあるブラックホールの方が楽に綺麗に観測できるのではないか?!と思った人もたくさんいるかもしれませんが、いて座Aスターの発表が「ポヴェヒ」の発表よりも後になったのには理由があります。

巨大ブラックホールのまわりにはガスがあり、大きな「ポヴェヒ」の周囲をガスが一周するのには数日から数週間かかるのに対して、小さいいて座Aスターではわずか数分しかかかりません。

つまり、「ポヴェヒ」は姿がゆっくり変化するのに対して、いて座Aスターは観測している間にもどんどん姿が変化していってしまうということです。

そのため、時間をかけて撮影した大量の画像を、「いて座Aスターのブラックホールはこれだ!!!」という最高の1枚にまとめることがとても大変で難しかったという理由があります。

「ポヴェヒ」も「いて座Aスター」も、2017年には撮影出来ておりましたが、「ポヴェヒ」の発表は2019年、「いて座Aスター」の発表は2022年までかかっております。

まとめるのに何年もかかり大変な作業の積み重ねのたまものです。

さいごに

天の川の正体は、地球と同じ銀河(天の川銀河)にあるたくさんの星で、その中心にはいて座Aスターという巨大ブラックホールがあることがわかりました。

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