お正月やお祝いの席などで食べる機会の多い「餅」。
日本の食文化に欠かせない食べ物ですが、毎年のように「餅が喉に詰まった事故」がニュースになります。
特に高齢者に多く、場合によっては命に関わるケースも少なくありません。
この記事では、餅が喉に詰まったときの正しい対処法、そして事故を防ぐための食べ方や注意点を、わかりやすくまとめました。
家族や身近な人を守るためにも、知識として覚えておきましょう。
餅が喉に詰まりやすい理由
餅は柔らかくて伸びるため、一見すると安全な食べ物に思えます。しかし実際には、次のような特徴が原因で喉に詰まりやすい食材です。
- 粘り気が強く喉に張り付きやすい
- 飲み込む際に大きくまとまりやすい
- 噛み切りにくく、丸飲みになりやすい
- 高齢になると嚥下力(飲み込む力)が低下する
特に、70歳以上の高齢者で事故が増加すると言われています。入れ歯や歯の状態が悪い場合も要注意です。
こんな症状が出たら餅が喉に詰まっている可能性あり
餅を食べた直後に次のような症状があれば、喉に詰まっている可能性があります。
- 激しくむせる
- 声が出にくい・かすれる
- 苦しそうに胸や喉を押さえる
- 顔色が青白くなる(チアノーゼ)
- 呼吸が弱くなる、または止まる
呼吸困難は非常に危険な状態です。早急な対応が必要です。
もし餅が喉に詰まったら?まずやるべき行動
焦らず、次の手順で対応しましょう。
① まずは様子を確認する
- 本人が咳をしているなら、できるだけ咳を続けてもらう
- 無理に背中を叩かない
咳が出ているうちは、気道がまだ確保されている可能性があります。
② 呼吸が苦しそう・声が出ない場合は 119へ通報
ためらわず救急車を呼びましょう。
餅の窒息は一刻を争います。
③ 背部叩打法(はいぶこうだほ)
意識があり、立っていられる場合
- 上半身を前かがみにする
- 肩甲骨の間を手のひらで強く連続して叩く
5回程度を目安に行います。
④ 腹部突き上げ法(ハイムリック法)※成人向け
背中を叩いても改善しない場合
- 患者の後ろに立つ
- おへその少し上を握りこぶしで圧迫
- 斜め上に向かって突き上げる
これを数回繰り返します。
※注意
- 妊婦・乳児には行わない
- 強すぎる力は内臓損傷の恐れあり
⑤ 意識がない場合は心肺蘇生(CPR)
呼吸が止まっている場合は
- 胸骨圧迫
- AEDがあれば使用
- 救急隊員の到着まで続ける
迷ったら躊躇せず119へ。
やってはいけない危険な対処法
- 指を喉に突っ込んで取ろうとする
- 無理に水を飲ませる
- 背中を軽くポンポン叩くだけ
- 寝かせたまま放置
誤った対処は状態を悪化させることがあります。
餅が喉に詰まる事故を防ぐための予防法
事故を防ぐには、食べ方がとても重要です。
① 小さく切って食べる
ひと口サイズより小さめがおすすめ。
② よく噛んでから飲み込む
20〜30回を目安に。
③ お茶や汁物と一緒に
喉の通りを助けます。
④ 食事中の姿勢を正しく
- 背筋を伸ばす
- 顎を少し引く
⑤ 高齢者には特に配慮を
- 一人で食べさせない
- 柔らかく小さく加工する
- 体調が悪い日は避ける
介護現場で推奨される工夫
- 餅風のやわらか食品を利用
- 嚥下機能の評価を受ける
- 見守りを徹底
無理せず安全に楽しむことが大切です。
まとめ:正しい知識で命を守ろう
餅は日本の大切な伝統食。しかし、油断すると命に関わる事故につながります。
ポイントおさらい
- 餅は喉に詰まりやすい食べ物
- 高齢者は特に注意
- 詰まったらすぐに行動
- 119番通報は迷わずに
- 普段から食べ方の工夫を
家族みんなで安全にお餅を楽しみましょう。
※本記事は一般的な情報であり、医療行為を推奨するものではありません。緊急時は必ず専門機関へ相談してください。


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