竜巻(たつまき)は、短時間で大きな被害をもたらす自然現象です。
本記事では、竜巻のメカニズムや発生条件、防災のポイントについてわかりやすく解説します。
竜巻とは?基本的な特徴
竜巻とは、積乱雲の下で強い上昇気流が生じることで発生する、渦を巻いた強烈な風の柱です。
直径は数十〜数百メートル、移動速度は時速50km前後で、寿命は数分から十数分と短いですが、住宅や車を破壊する力を持ちます。
日本では、特に台風接近時や寒冷前線の通過時に発生しやすいのが特徴です。
竜巻が発生するメカニズム
1. 積乱雲の発達
竜巻の母体は「積乱雲」。暖かく湿った空気と冷たい空気がぶつかることで、上昇気流が強まり、雲が急成長します。
2. 水平方向の渦の発生
高度によって風の向きや速さが異なる「鉛直風切り(ウィンドシアー)」によって、水平方向に回転する渦が生じます。
3. 渦の垂直化
強い上昇気流によって渦が立ち上がり、竜巻の“たまご”が形成されます。
4. 竜巻の完成
渦が強く絞られ、雲底から地表に伸びると竜巻が完成します。
漏斗状の雲(ファネルクラウド)が見える場合もあります。
竜巻の規模を表す「藤田スケール」
- F0:枝が折れる程度
- F1:屋根瓦が飛ぶ、軽い構造物が損壊
- F2:住宅の一部破壊、車が横転
- F3:鉄骨建築に被害、列車が転覆
- F4以上:家屋が基礎ごと吹き飛ぶ壊滅的被害
日本で多く観測されるのはF0〜F2ですが、過去には甚大な被害をもたらしたケースもあります。
竜巻が発生しやすい気象条件
- 積乱雲が急速に発達している
- 雷や突風、ひょうを伴う天気
- 台風や前線の通過時
- 黒い雲が急に接近、空が暗転
竜巻から身を守るための防災対策
屋外にいる場合
- 頑丈な建物に避難する
- 建物がない場合は水路やくぼ地に身を伏せて頭を守る
屋内にいる場合
- 窓から離れる
- 家の中央の小部屋や押し入れ、浴室などに避難
- 頭を座布団やヘルメットで保護する
まとめ
竜巻は「積乱雲 → 風のシアー → 渦の垂直化 → 竜巻形成」という流れで発生します。
気象庁の竜巻注意情報を確認し、もし発生の可能性がある場合は早めの避難と頭部の保護を徹底しましょう。


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