新米ピンチ!天敵イネカメムシとは?|水稲農家が知っておきたい害虫対策

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秋の訪れとともに収穫される「新米」。つやつやと輝く粒に、豊かな香りと甘みは、日本人にとって格別のごちそうです。しかし、そんな新米を脅かす“天敵”が存在します。その名も「イネカメムシ」。今回は、この水稲に被害を及ぼすイネカメムシの生態や被害の特徴、そして効果的な防除方法まで、わかりやすく解説します。

イネカメムシとは?

イネカメムシは、カメムシ目カスミカメムシ科に属する害虫で、水稲の穂に被害を与えることで知られています。代表的な種類としては以下のものがあります。

  • アカスジカスミカメ
  • クモヘリカメムシ
  • ホソハリカメムシ

いずれも小型で、イネの開花期から登熟期にかけて穂に吸汁し、米粒を不完全な状態にしてしまいます。

被害の特徴|「斑点米」と品質低下

イネカメムシによる被害の中でも特に問題となるのが「斑点米(はんてんまい)」です。これは、虫が稲の籾(もみ)に口針を刺し、吸汁した部分が黒や茶色に変色するものです。

斑点米が増えると、以下のような問題が発生します:

  • 米の品質ランクが下がる
  • 等級が下がり、買取価格が減少
  • 消費者の信頼が低下する

特に、新米の時期には市場への影響が大きく、「新米 ピンチ」の声があがる原因となっています。

イネカメムシの発生時期と発生条件

イネカメムシは主に7月下旬~9月上旬にかけて水田に侵入します。特に注意すべき条件は以下のとおりです:

  • 周囲にイネカメムシの越冬場所(雑草、畦草など)がある
  • 気温が高く乾燥した日が続く
  • 開花期と重なる時期に群れをなして飛来する

対策と防除方法

① 畦草・周辺雑草の管理

イネカメムシは雑草に潜んで越冬するため、水田の周囲の除草がとても重要です。発生源を断つことで被害を抑える第一歩になります。

② 防虫ネット・水管理

穂が出る前の期間に防虫ネットを設置することも効果的です。また、水を張ったままにすることで地表の温度を下げ、飛来を抑制することができます。

③ 農薬の適切な使用

開花前~開花初期にかけての農薬散布が、イネカメムシ防除のタイミングです。以下の成分を含む殺虫剤が有効です:

  • フルベンジアミド
  • アセタミプリド
  • ピメトロジン

※使用の際は、農薬のラベルと地域の指導に従いましょう。

新米を守るために|農家ができること

「新米 ピンチ」の報道が毎年のように出てくる背景には、地球温暖化による気象の変化や害虫の発生パターンの多様化があります。だからこそ、以下のような総合的な対策が求められます:

  • 定期的な水田の見回り
  • 地域との情報共有(JAや農業協同組合など)
  • 防除履歴の記録による対策の最適化

まとめ|イネカメムシの早期発見・早期対処がカギ

イネカメムシは、見落とされがちな害虫ですが、被害は決して小さくありません。とくに「新米」の収穫時期に被害が重なると、その影響は品質にも価格にも直結します。水稲農家としては、日頃からの予防管理と早期対処を徹底し、大切な収穫を守り抜くことが重要です。


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