東北5県でブナが「大凶作」!なぜ起きる?その原因と生態系への影響を解説

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2025年、東北5県でブナの実が「大凶作」と報告。

なぜブナの実ができないのか?

その原因やメカニズム、そして森の動物たちへの影響をわかりやすく解説します。


ブナが「大凶作」ってどういうこと?

2025年秋、青森・秋田・岩手・山形・宮城の東北5県で「ブナの実」がほとんど実らない「大凶作」が確認されました。
ブナの実はツキノワグマやリスなど多くの動物にとって貴重な秋の食料源。そのため、この大凶作は生態系全体に大きな影響を及ぼすと懸念されています。

ブナの実りには「豊凶サイクル」がある

ブナは毎年たくさんの実をつけるわけではありません。
数年おきに「豊作」と「凶作」を繰り返す“豊凶サイクル”があるのが特徴です。

一般的なサイクル

  • 豊作年(実が多い)
  • 並作年(普通)
  • 凶作年(少ない)

このサイクルは3〜5年周期で訪れることが多く、気候条件によってずれることもあります。

2025年「大凶作」の原因とは?

今回の大凶作には、複数の要因が重なったと考えられています。

① 2024年の異常気象

2024年春〜初夏にかけて、高温や長雨が続いた地域が多く、開花や受粉がうまく行われませんでした。
ブナの花はとても繊細で、雨や低温、強風で受粉が阻害されると実を結びにくくなります。

② 豊作の「反動」

2023年は東北各地でブナの実がよく実った「豊作年」でした。
その翌年に木がエネルギーを回復させるために実をあまりつけない——いわゆる「生理的反動」も起きた可能性があります。

③ 温暖化による気候バランスの乱れ

地球温暖化の影響で、春先の気温変動が激しくなっています。
ブナの開花時期がズレたり、虫の活動タイミングと合わなくなることで受粉の不調が起こるケースも増えています。

動物たちへの影響

ブナの実(どんぐりの一種)は、ツキノワグマ、リス、ネズミ、カケスなど多くの野生動物の冬支度に欠かせない食料です。

① クマの出没増加の恐れ

ブナの実が少ない年は、クマが山に十分な食料を見つけられず、人里に降りてくるリスクが高まります。
過去の例でも、ブナ凶作の年には人身被害や農作物被害が増加しています。

② 小動物の減少

エゾリスやネズミなどもブナの実を冬の貯蔵食にしているため、繁殖数が減少する可能性があります。
これがまたフクロウやテンなど捕食動物にも影響を及ぼすことになります。

森の「静かな危機」をどう防ぐか

自然のサイクルとはいえ、気候変動がその周期を乱すようになっています。
研究者たちは、ブナ林のモニタリングや開花状況のデータ収集を続けながら、長期的な森林保全策を模索しています。

また、クマの人里出没を防ぐために、

  • 果樹や生ゴミの管理の徹底
  • 森林周辺での注意喚起

など、人間側の備えも欠かせません。

まとめ:ブナの大凶作は“森からの警鐘”

東北のブナ林は、四季を通して豊かな生態系を支えています。
今回の「大凶作」は、単なる自然現象ではなく、気候変動が生態系バランスに影響を与え始めているサインとも言えます。

森の変化を「環境の声」として受け止め、私たち一人ひとりができる環境保全への意識を高めることが、未来のブナ林を守る第一歩です。

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