トンガ 海底火山 噴火

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南太平洋に浮かぶ島国・トンガ王国で

2022年1月15日、海底火山が大噴火しました。

噴火の影響でインターネット通信もつながらないため、詳しい被害の状況はなかなか

伝わってきません。

噴火の影響で、トンガから8000キロ離れた日本の沿岸でも、「津波」のように

海面が最大で1mほど上昇しました。

トンガ王国

南太平洋の「ポリネシア」と呼ばれる地域にある、約170の島々からなる国。

ニュージーランドから北に2000キロ、日本からは約8000キロ離れている。

陸地面積の合計は720平方キロで、奄美大島と同じくらい。

まわりの島々がヨーロッパの国に支配された時にもトンガは植民地化されず、今も王様が治めている。

王室と日本の皇室は関係が深く、親日国。

現在の国王の父、ツポゥ4世は国民の学力を上げるためにそろばんを小学校での授業に取り入れた。

東日本大震災で支援してくれた国の一つである。

海底火山の噴火

噴火したのは、トンガの首都・ヌクアロファの北65キロの海底にある

「フンガトンガ・フンガハアパイ」

噴煙は高さ1万6000mに達し、半径250~400キロも広がりました。

ジェット機が飛ぶ高度1万メートルより高く、関東から中部地方まで入ってしまうくらいの

広い範囲に噴き上げられたのです。

ヌクアロファは街中が厚い火山灰に覆われ、「月面の風景のよう」になっているとのことです。

飲み水の確保も難しく、噴火の影響で通信もしにくくなっているため、ケガ人や倒壊した家屋の

数といった被害の全体が分からず心配されています。

噴火による津波は、ヌクアロファや近くのオーストラリアだけではなく、遠く離れた南アメリカの

チリや北アメリカでも観測されました。

ペルーでは、海岸でトラックが波にのみ込まれ、女性が2人が亡くなりました。

ニュージーランド北部では漁船などに被害が多数出ている報告もあります。

衝撃波で「津波」 珍しい現象

気象庁は最初は、日本には噴火の影響による津波の恐れはないと発表しました。

しかし15日深夜、鹿児島県で海面が1mほど上昇。

16日に津波警報や注意報が発令され、漁船で転覆するなどの被害もでました。(高知県四万十町)

トンガとの間で津波が観測されていなかったのに、日本で急に海面が上昇したのです。

「私たちは今までこういう現象はしらない」

気象庁の担当者がそう述べるほど、珍しい現象でした。

津波は普通、地震や噴火による海の底の変化が、波として伝わっておきます。

今回は噴火による衝撃波で海面の水が盛り上がり、それが日本付近で集まって大きな波に

なったとみられております。

気象に影響? 今後

太平洋の広い範囲で被害が出ている今回の噴火ですが、世界の気象にも影響を与える可能性があります。

1991年、フィリピンのピナツボ火山の大噴火が起きました。

このとき噴出されたガスは地球全体に広がり、太陽の光をさえぎったために地球の平均気温を

0.5℃低下させ、93年に冷夏を招いたと言われています。

この年、日本のコメは記録的な不作となり、タイ米を海外から緊急輸入しました。

今回の噴火も、気象や食料確保に影響する恐れが指摘されています。

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